あなたは普段、子どもが興味あることやものの内容について、たまにでも確認しているだろうか。
先日、娘と子ども向けのアニメを見ていて、その中で色々と内容について割と真面目に突っ込まずにはいられなくて、記事にしてしまった。
毒が多めで申し訳ないが、お付き合いいただきたい。
目次
あらすじ
まずは余計なところを全てそぎ落としたあらすじ。
パパが急に出勤となり、普段は長距離運転しないママが子ども(主人公と妹)の2人をつれて祖父母の家に行く。
道中さまざまなトラブルが発生するが、その都度主人公はトラブルに対処しているママの代わりに妹の面倒をみる。
さらに落ち込むママをフォローするほどの天使ぶり。
最後は夫婦で子ども(主人公)の成長ぶりをうれしく分かち合って終了。
それぞれの展開が強引すぎる
あらすじだけでみると、心温まる話で特に問題はないように思えるのだが、こまかい展開やトラブルの内容がひどすぎて突っ込まずにはいられない。
電車で行ったらどうだというパパの忠告を、意地になって慣れない車で行くと出発したママ。
さっそくトラブルが発生。
ママ、カーナビをディスる
まず、最初に目的地に着かなかったところ。
ママは「カーナビに頼りすぎたのがいけなかった」と言ったのだが、そもそも目的地へつけなかったのは、ママ自身がカーナビに間違った住所を入れたから。
これで頼りすぎたはないだろう。
正しい住所を入れたにもかかわらず、目的地に着かなかったならまだわからなくもない。
間違った情報を与えた挙句、成果が出なかったら頼りすぎたとは、カーナビは飛んだとばっちりである。
ここで正しい住所を入れれば解決で話は終わるのだが、その後の展開も突っ込みどころが続く。
ママ、自分の非を認めない
カーナビに頼ることをやめたママ。
子どもと腹ごしらえを終え、地図とにらめっこしながら目的地へ向かう。
だが、トラブル発生。
「ここ、さっき通ったんじゃない?」
と子どもに指摘されて、返した台詞がこれだ。
「この道であっているはずなんだけど」
あっているわけないだろ。
間違っているから目的地に着かないのだ。
さっさとカーナビに正しい住所を入れなさい。それで解決する。
こうやって自分の非を認めない人いるよね。
パパ、先に祖父母の家に到着
仕事を終えたパパ。
急いでママと子どもたちが待っているだろう祖父母の家に向かいます。
で。
え?パパが先に到着?
車より先に?
リンの頭にハテナが並ぶ。
途中の峠あたりじゃないかと、祖父母から情報を貰うパパ。
ちょっと待て。峠……?
距離感と時間経過が分からない。
急な仕事をこなした後に出発したパパが、車を使わず、車より先に峠を挟んだ祖父母の家に到着……?
おそらく電車などを使ったのかもしれないが、この距離感と時間経過おかしくないか?
ガソリンが尽き、スマホのバッテリーも切れる
あらら。
峠にガソリンスタンドが少ないのだから、事前に燃料チェックしておけよ。
それから遠出するなら、スマホは充電しながら行こうよ。
ここまでくると人災のレベル。
最後はパパがガソリンを持って歩いてきて、進行方向から合流。
徒歩で峠を登ってきたのか。
しかも、ガソリンをどうみてもポリタンクに見える容器で運ぶなって。
視聴を終えて
いくら子供向けのアニメだからといっても、これはいかがなものかと思う。
その話単体では、細かい内容などすぐに忘れてしまうかもしれない。
他の話も視聴してみたところ、展開の強引っぷりは似たような感じだったので、リンは視聴に注意を要するアニメと判断した。
無茶な設定や展開を使わなくていい
同じあらすじや展開を使って話を組み立てるのであれば、もっと他の脚本があるだろう。
以下にリンが考えた改善点を書いてみる。
カーナビのトラブルは住所を間違えたじゃなくて、カーナビが途中で故障したとか。
地図が読めなくて迷っているくだりは台詞無しの状況描写だけで良い。
パパは先に祖父母の家に到着する必要がなく、祖父母の家に電話して状況を聞く展開のほうが距離感や時間経過の無理がない。
ガソリン切れやスマホの電池切れも話の展開上必要とは思えない。
トラブル内容は人災に近いものではなく、パンクなどの偶発的で、修理までにそこそこ時間がかかり、子どもが愚図るには申し分ない程度のものでかまわないと感じる。
緻密に計算して話を作る必要はないが、自分のミスを認めなかったり、機械のせいにしたりという要素が最後まで訂正されず、物語が終わっていると言うことが良いストーリーを台無しにしているのは非常にもったいないと感じた。
10分に満たない長さの話でこれほど突っ込みポイントを入れられるのはある意味すごい。
製作サイドの方々にお願いしたい。
この動画の視聴は無料だが、製作は子ども向けの教材で商売している会社。
だからこそ、教材以外のところも最低限きっちりと製作してほしい。
これだけ突っ込みどころが多いと、チェックするのが大変だ。
最後に
こどもが興味あること、ものについて親が全てを把握するのは無理があるし不可能だ。
だからといって、チェックしないわけにもいかない。
このアニメは、実績も知名度もある会社のキャラクターものだから、安心して楽しく見られるものだと思ったのだが、期待外れだった。
暴力的な表現や教育上よくない表現があると但し書きがあるものについては、適正な年齢になるまで控えれば良い。
むしろ暴力的な表現のほうが、子どもに説明しやすいのではないだろうか。
しかし、小さい子ども向けのアニメなどに嘘や間違った情報が例え悪意がなくても埋め込まれていると、非常に厄介なことだと感じた。
あなたは子どもの興味があることやものについて、確認しているだろうか?
今回はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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