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収入と所得
あなたは自分の手取りが、幾らであるか把握しているだろうか?
例えば会社員(正社員)の場合を例にとると、配偶者や扶養家族などの人数にもよるが、下のようになる。
月給50万円で手取り40万円(-10万円)
月給100万円で手取り70万円(-30万円)
おおよそこれくらいの金額で考えて間違いない。
これは総支給額から、以下の金額がひかれるからである。
- 雇用保険
- 厚生年金
- 健康保険料
- 介護保険料(40歳~64歳まで)
- 住民税
- 所得税
- その他控除項目
これが所得(手取り)。
給与明細の銀行振込額でものを買うときに総支給額で考えてしまうと、月収30万円の場合でも、年間60万円以上の誤差が出てしまう。賞与も同様。
額面で考えると、あっというまに家計は火の車だ。
賞与を考えなければ、月収30万円の会社員が使える金額は年間360万円ではなくて、約300万円といったところだ。
住宅購入時
リンは今の住宅を買うとき、まず手取りをチェックした。
さらに退職金をあてにしたくなかったので会社の定年(60歳)までに完済可能であること、リン一人の現在の手取りが1円も増えないものとして、予算を決定した。
予算決定の例:リンの場合
- 手取り(220,000)×25%×12ヶ月×25年=1650万円(A)
- 修繕積立預金=10,000円×12ヶ月×25年=300万円(B)
- 固定資産税=5,000円×12ヶ月×25年=150万円(C)
- A-(B+C)=1200万円…予算
とは言っても、定年まで勤め上げたところで退職金は200万程度だとわかっていたので、使うに使えなかったのだ。
極端な例だが、年収の5倍までは借入できるという営業トークを信じて、単純に年収(400万)×5=2000万の計算とは実に800万円の差が出てくる。
新築は予算オーバーだったため、中古住宅(一戸建て)。
購入した家は木造で築20年を超えていたため、住宅ローンは減税が使えなかった。住宅ローン減税は、借入金額が1千万以上かつ木造の場合は築20年以内、鉄筋コンクリート造の場合は築25年以内と決められているのだ。
だから頭金を入れて、借入れを1000万以下にしてしまうことにした。
購入時に子どもが生まれるのは分かっていたので、3人暮らしで、公共施設、小学校や中学校が近めのところとした。
その他購入の際に挙げた条件
- 娘の通う学校は、中途半端に生徒数が少なくない。
- 都市ガス+上下水道。
- 犯罪が少ない地域で、排他的でない。
- 実家と程よく離れている。
- 高齢になり、車を手放しても不便では無い。
- 完済時に家を売ることになった場合で、建物の評価額が0で取り壊すことになってもマイナスの出費にならない。
本を3冊ほど買い、同時にネットでも調べた。
幸か不幸か、これらが父子家庭となった時にリンの家計や精神を守ってくれた。
現在の住宅ローン月額は、固定資産税(月4,000円)と修繕積み立て預金(月10,000円)を足しても、同じ土地で2LDKの賃貸アパートを借りるより安い。
新築を買っていたら、今頃どうなっていたか……
リンは中古を買えといっているわけではなく、はたまた過度な節約をしろということでもなく、身の丈(手取り)にあった消費をすべきだと思うのです。
離婚直後
父子家庭となった直後、様々な出費があった。
大きいところ:保育園の月謝や、元妻が安定するまでの生活費。
小さいところ:洗濯する頻度が落ちる為、娘と自分の衣服の買い足し。同じく炊事に慣れるまでの自分の食費の出費増。
保育園に行きだした直後、娘が2週間に1度は病気になった為、看護用品の出費増。
これらも全て手取りで考え、家計を回した結果2ヶ月の赤字で済みました。
そこからは急な出費が無い限りは黒字に転じています。
家計を黒字化するためには技術論よりも先に考え方ではないでしょうか。
お金が全てでは無いけれど、お金が無かったら、生活できません。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。