その昔、私は元ゲームセンター(以下ゲーセン)の店長だった。
店員として約2年、店長としては約3年。
トータルで5年2ヵ月の間、複数の店舗で働いていた。
遊技場施設運営ってのはそれはそれは面白い仕事なんだけど、将来性ということで言えばなんとも難しい業界といわざるを得ない。
今では娘を連れて近所のゲーセン内にあるキッズコーナー(屋内遊園地)へ行ったりもする。
そんな私が今のゲーセンを見て思うのは、外側は変わってきたなということ。
メダルゲームの衰退と、風俗営業法と関係のないコーナー「屋内遊園地」の台頭である。
ゲーセンの市場規模はリンが辞める直前の年をピークとして、年々減少している。
最近の市場規模で信頼できる情報が少なかったので、少し古いデータだが下のとおりである。
不採算店舗の廃止などで利益率は若干向上しているというニュースはあるものの、ゲームのラインナップを見る限りでは状況は厳しいだろう。
2017年現在の市場規模は4,000億円をきっているのではないだろうか。
ゲームセンターの市場規模
2005年:6,825億円
2006年:7,029億円←私が辞めようと決意し貯蓄し始めた年
2007年:6,781億円←私がゲーセンを辞めた年
2008年:5,731億円
2009年:5,043億円
2010年:4,958億円
2011年:4,875億円
2012年:4,700億円
2013年:4,564億円
2014年:4,222億円
出典:JAMMA アミューズメント産業界の実態調査(平成23年度版)
AOU 平成26年度アミューズメント産業界の実態調査
AOU…一般社団法人 全日本アミューズメント施設営業者協会連合会
ゲーセン不振の原因はソーシャルゲームやインターネットやテレビの大型化などが言われているけれど、あくまでそれらは表面的なものだと思っている。
外部要因にするのは簡単だ。
確かにマシンコンテンツはお客さんや、店舗運営無視のひどいものも多いのは否定しない。
でも結局不振の原因は、構造的な問題や内部的な要因なのである。
パチンコ店の風営法7号の遊技機のヒット頼み、テレビやメディアでの番組やキャラクターのヒット頼みではゲームセンターの存在意義を問うことになりかねない。
業界から離れて久しいため内情は見えにくくなったが、外側を見ることで内側も変わったのかがわかるかもしれない。
興味本位だが元ゲーセン店長として、真面目に考察してみることにした。
目次
ゲーム機構成の変化
まず、ゲーセンのゲーム機は大きく分けて4つのカテゴリーに分けられる。
- 4つのカテゴリーメダルを使用するメダルゲーム。
- 対戦格闘ゲームやカードが排出される大型機などのビデオゲーム。
- UFOキャッチャーなどの名前で知られるクレーンゲーム。
- プリクラなどのプリントシール機。
これらのカテゴリーを踏まえた上で、まず目立つのがメダルゲームコーナーの縮小である。
そして予想外に粘っているクレーンゲーム機。
予想通り寂しいのがビデオゲーム機である。
それぞれについて詳しく書いていきたいと思う。
メダルゲームコーナーの縮小
リンが店長をやっていた店は、メダルゲームに力を入れていた。
メダルゲームの良いところはなんといってもゲーセンにこないと味わえない非日常空間が味わえるということである(いわゆる7号転用機のパチンコ、パチスロ機は除く)。
家庭でメダルゲームをやっても楽しくないばかりか、メダルゲームはサイズが大きいものも多く、維持管理が大変なので置くメリットがないだろう。
音もうるさいし。
メダルゲームの店側のメリットを挙げよう。
なんといってもマシンの息が長いのだ(パチンコ、パチスロ機は除く)。
何年も前に導入した古いマシンであっても、メダルの投入数(インカム)が極端に落ちることはない。
流行の波がさほどないってことである。
加えてパチスロ、パチンコ機を好む客層以外の心をキャッチできれば、安定した売上を上げることができるのがメダルゲームなのだ。
そのメダルゲームコーナーの縮小または廃止するお店があるってことはどういうことだろうか?
まず考えられるのは、メダルゲーム機は人手や教育に時間がかかるということだ。
メダルの管理が大変
メダルコーナーの主な業務
- メダル補充
- メダルの回収、洗浄
- 預かりメダルの管理(預かり、払い出しそれに伴うカウンター業務)
- 期間ごとのメダルIN/OUT枚数の管理分析
- メダル投入/排出にかかわる箇所の日常的なメンテナンス
メダルゲームは大当たり(ジャックポット)が連発した時にマシン内のメダルが足りなくなることが多いため、メダルの補充作業が必要である。
反対に投入枚数の方が大きく上回った場合は、マシンからメダルを回収しなければならない。
店内のマシンレイアウトが流動的なため、パチンコ店のような自動でメダルを回収するようなシステムが導入できないので、すべて手作業である。
ちなみにリンは学生時代、パチンコ店でアルバイトしていたことがあるのでパチンコ店のメダル回収も経験したことがあるが、ゲーセンと比較して圧倒的に手間がかからない。
一度に回収するメダルが大量なので力は必要だが。
話を戻そう。
メダル回収を怠ると、マシンの中でメダルがあふれメンテナンス時の邪魔になるばかりか、隙間などに挟まりマシン故障の原因にもなる。
また店が持っている総メダル枚数にそれほど余力がないため、土日祝日など大量にメダルが動く営業日は定期的に回収をしないと、カウンターの残メダル数が危機的状況となってしまう。
回収した後は、メダルを洗浄機にいれて洗う工程、預かりメダルを払い出す為や機械へ補充する分のストックを作るため、50枚単位~1,000枚単位で仕分ける工程が控えている。
例えば30万枚の総メダル数があったとして、月間投入枚数750万枚のオペレーションを抱えるお店の場合は乱暴に1日平均にならしても25万枚のメダルが動く。
マシン内に入れておくメダル、メダル貸出機に入れておくメダルを除いたとしたら、土日祝日のゴールデンタイムは常に1名~2名が回収に回らないといけないような状況になるだろう。
カウンター要員がカウンターを開ける時間が長いと、サービスの低下やメダル盗難のリスクが高まる為、人件費がかかるというのもある。
メダルのIN/OUT枚数管理はかなり大事で、これをやっていないと店舗に他店メダルを持ち込まれた、あるいはメダルが店舗外に持ち出されたというような可能性を発見できない。
どちらの場合も大きく不明メダルが出るからである。
それにイベントや設定(ペイアウト率)を考える上でかなり重要なデータだ。
メダルゲームのマシンメンテナンス
メダルゲームのマシンメンテナンスとは大体次の2つのことを言う。
・修理(時間がかかる。修理に知識が必要)
・日常のメンテナンス
先ず修理の方から言うと、大型マシンを店舗スタッフの自力で直せるかどうかが、メダルゲームコーナーの規模に直結してくる。
受注生産が主でライン生産されていないので、大型メダルゲーム機の多くは、見た目重視で作られており、メンテナンス性を考慮されていない場合が多い。
新しく入荷したマシンを開けてみて、修理箇所に到達するまでどれだけ装飾パーツを外すんだ、これ?
となるパターンは珍しくない。
マシンの外側は電飾がきらめいて明るいが、中はライトもなく真っ暗だ。
細かいネジを狭くて暗いマシンの中に落とし、思わぬ時間ロスを生むこともある。
次に日常のメンテナンスだ。
メダルの投入や排出にかかわる箇所の日常的なメンテナンスは必須である。
例えば投入系で言えば、投入口のレールやセレクターと呼ばれる部品のメンテナンス。
それから排出系で言えば、メダルホッパーなどのメンテナンスである。
メダルが削れた金属カスが投入や排出に絡む部品にたまると、何が起こるか?
メダル詰まりである。
メダルが詰まった時に分解してホッパーブレードなどの清掃をするところまでおこなえば、つまりがクセになってしまうことは少ないが、忙しいオペレーションだと対症療法になりやすい。
そして従業員同士の伝達がうまく機能していないとそれが放置される結果となり、メダル詰まりが頻発する。
投入排出系のメンテナンスを長期間怠ると、それ以外の部分にもつまりが発生しやすくなる。
ちょくちょくお客さんに呼ばれるのを嫌って店側が何をするかというと「調整中」「故障」の張り紙をして、そのマシンの全部もしくは一部の稼働を止めることである。
メダル貸出レートの低下
ゲーセン(遊技場、8号営業)はパチンコ店(7号営業)と同じ風俗営業の施設である。
パチンコ・パチスロ店では今まで1枚当たりの貸出レートがパチンコで1玉4円(1千円で250玉)、パチスロで1枚20円(1千円で50枚)のレート1本が一般的であった。
リンがゲーセン業界から辞める少し前から安価なレートも打ち出され、それが徐々に浸透してきている時期であった。
1円パチンコ(1千円で1千玉)や5円スロット(千円で200枚)といった風にである。
既にこの時点で、パチンコ店の貸出レートはメダル激戦区と呼ばれる地域以外のゲーセンのメダル貸出レートを下回るようになった。
パチンコ、パチスロ機目当てで来店されるお客さんはおのずと安いほうへ流れる。
現在の当時よりも、もっと安いレートでプレイできる状況だからパチンコ、パチスロ機をメインでメダルゲームコーナーを運営していたゲーセンはここ数年、本当に厳しい状況だったと推測する。
ビデオゲーム機の減少
一般家庭に大インチのテレビが普及してからというもの、29インチのブラウン管ディスプレイ筐体(ブラストシティやアストロシティ)に入れるビデオゲームは家庭のゲーム画面よりも小さくなる場合もあり、優位性を失った。
加えてネットゲームや家庭用ゲーム機(据え置き機、携帯機)でも通信対戦ができるようになると、対人戦やネット対戦がゲーセンに行かなくても店舗より大きい画面でプレイできるようになった。
家庭用ゲーム機へ移植されるまでの間は実店舗に行かないとプレイできないので、コアなファンの方は来店してくださるのだが、移植された後はマシン売上が激減してしまう。
昔ながらのビデオゲームならともかく、近年のビデオゲームは基盤単体の購入ではなく筐体売り(いわゆる専用筐体)やセット売りは当たり前。
10年以上前でそうなのだから、今もおそらく大差ない状況だろう。
1プレイ200円、300円以上するような大型ビデオゲームについても価格が高額な上、購入を希望しても有力店のように必ず購入できるとは限らない。
事実、三国志対戦やロードオブヴァーミリオンなんかは、中小店舗の店長である私がいくら希望しても買えなかったのだ。
高額化に加え、人気が出そうな花形ビデオゲームマシンは中小の店舗へはまわってこない。
メーカー側からすれば、カードを排出するカードビデオゲーム機については、カードのプレミア感を出すために販売台数を絞ったのかもしれない。
だがそれはマシンの寿命を縮めることにもなり得る諸刃の剣なのだ。
とすれば、ビデオゲームコーナーの運営は昔なつかしのレトロゲームコーナーにしたり、大型機なしでの運営を模索するしかない。
ビデオゲームの減少は業界内部が生み出した負のスパイラルであると思っている。
クレーンゲーム機の設置数はあまり変わっていないか増えているように感じる。
5年のキャリアの半分以上、店長時代も含めて景品担当者であった経験からすると、クレーンゲーム機の1店舗当たりの設置台数が変動なしか微増している感があるのは予想外である。
クレーンゲーム機を増やすということは、その分景品の在庫を多く持つからだ。
クレーンゲーム機に入れる景品は多くの種類が出ているが、流行に乗じたものが多くゲーセン発という景品が最近では見られなくなった。
外部要因に左右される景品を作って売るという流れなのだから、流行からはどうしても一歩遅れてしまう。
メディアで話題になったら、とりあえず景品になると考えて良い。
下手をするとライバルでもあるソーシャルゲーム人気に乗じた景品も数多く散見される。
そこまでやるならいっそソーシャルゲーム業界と連携してしまえばいいのにと感じるが、ビデオゲーム機の状況を見る限りではあまりうまくいっていなそうである。
思考停止と言っても過言ではなく、ゲーセン発の主力景品が出る可能性は限りなく低いのが現状だ。
クレーンゲームコーナーはマンパワー重視のカテゴリー
プリントシール機と並んで、利益率があまり高くない上に同じ景品でもアームの設定加減で収入が全然違ってくる。
そして常にお客さんの動きを見て、うまいタイミングで景品の置きなおしができるかや、景品補充ができるかできないかでも収入がまったく違ってくるという点で難しいカテゴリーなのだ。
おまけに景品は仕入れ価格が100円以上するものなんてざらにあるわけだから、イベントのサービスや集客用でもない限り、もちろん100円では取れない設定にするだろう。
100円や200円では取らせないが、それ以上にお金を投入してもらえるような絶妙な設定は、担当するスタッフの試行錯誤の賜物である。
忙しいときには入れ替え時や補充するときに帳簿にチェックし忘れ、棚卸の際に在庫が合わなくなったりするなどがあり、これはデメリットである。
リンが店長だった時は、何十台もあるクレーンゲーム機を3分の1程度に絞り、1台1台にテーマを持たせる計画を上司に申請したことがあるほどだ。
却下されたが。
店舗当たり設置台数の変化なしはネガティブ要因?
それでもなお、設置台数に変化がみられないということは日本全国のゲーセン店舗数が減っているからではないか。
市場規模同様、信ぴょう性のある数値がなかなかなく、AOUのデータを使用することにする。
ゲームセンター店舗数の推移
2008年:2.2万
2009年:1.9万
2010年:1.9万
2011年:1.8万
2012年:1.8万
2013年:1.7万
2014年:1.7万
2015年:1.6万
出典:JAMMA アミューズメント産業界の実態調査(平成23年度版)
AOU 平成26年度アミューズメント産業界の実態調査
閉鎖店舗から大量に出たクレーンゲーム機を稼動店舗に送り込む、もしくは中古のクレーンゲーム機が安く出回っていることで増えているというネガティブ要因によるものだろう。
リンが考えたクレーンゲームコーナーのモデル
- クレーンゲーム機の設置台数は少なめにする。
- 開いたスペースは自動販売機+ガチャ。物販スペースでも良い
クレーンゲームにお菓子を突っ込むくらいなら、パンやお菓子の自動販売機を置いたほうが良い。
お菓子の在庫を持たなくて良いし、賞味期限管理を省くことができる。
お菓子は小売価格がお客さんもわかってしまっているため、100円で取れなければやめてしまうパターンが多い。
更に賞味期限が切れたものはゲーム機には入れられないので、最終的には従業員の胃袋に入ってしまうからである。
どうしても入れるのであれば、アミューズメント用につくられた市販されていないものに限ると思う。
物販については別の営業許可が必要かもしれないが、何も今のゲーセンの形にこだわる必要はない。
キッズコーナー(屋内遊園地)の台頭
キッズコーナーは子どもと親が一緒に入り、30分300円など時間に対する料金(時間課金制)で利用する施設である。
少子化の中で、なぜキッズコーナーの設置が増えてきているのかを考えてみる。
設置金額が大型機より安いのではないか?
まず1点目の見解が、設置金額。
ゲーム機の予約生産化、高額化に伴い体力のあるゲームセンター以外ではおいそれとゲーム機を購入できない状況となっているだろう。
メダルゲームやプライズ機は長期にわたり設置が期待できるが、ビデオゲームは高額な上に当たり外れが大きく、ゲームショーの評価だけでは判断が難しい。
※アミューズメント機器のゲームショーは関係者の比率が大きい。また関係者のみしか参加できないメーカーのプライベートショーはほぼ関係者のみの参加である。
大型のメダルゲーム機を1台購入ともなれば、土地付新築一戸建てが購入できるほどのお金が必要である。
キッズコーナーの設置金額は予想でしかないが、大型のメダル機やビデオゲーム機に比べれば安価なのではないだろうか。
カウンターに最低1名常駐は免れないだろうが、メダルコーナーに比べれば担当する業務の数は少なくて済む。
時間課金制を導入したい
2点目の見解、時間当たりの料金。
以前から滞在時間に対して料金を取ると言う、いわゆる時間課金制の概念は10年以上前から業界にあった。
ゲーセンは接客サービス業ながらマンパワーよりマシンパワーがモノを言う。
いくら接客レベルの高いスタッフを揃えても、やりたいゲーム機がなければ、インカム(収入)は期待できないからだ。
ロードサイドの専門店はともかく、複合施設内のゲーセンは待ち合わせに使われることも多く、来客数が多くても売上につながらないこともある。
キッズコーナーの課題
課題を挙げるとするなら、キッズコーナーには計画的なバージョンアップもしくはマイナーチェンジが必要だと言うことだろう。
キッズコーナーの年齢制限は大体小学生以下と言ったところ。
1つのことに集中できないので、設備が少しづつでも入れ替わらないと飽きられてしまう。
初回は1時間でも2時間でも遊びたがる子どもだが、何回も連れて行くにしたがって30分も経たないうちに外へ出たがったりする。
一緒に遊ぶ親としても、代わり映えしないおもちゃで子どもと遊んでいるとまた連れてこようという気にはならなくなる。
時間を潰せないからだ。
こうなってしまうと、キッズコーナーを安定的な売上の柱にすることができなくなってしまう。
だからキッズコーナーの遊具やおもちゃは流動的に考えねばならず、それができる企業と人材の確保にかかってくるだろう。
現状のオペレーションでは、親か保護者も同時でないと入場できないため、子ども同士の大きなトラブルにはならないかもしれないが、設備にかかわる重大事故は十分起こり得る。
観光地の屋内遊園地、例えば保育園の親子遠足で行った栃木県壬生町にある「おもちゃ博物館」では遊具ごとに係員が常駐していた。
ゲームセンター併設の屋内遊園地と言えども、導入する遊具によっては該当遊具に係員を1名常駐させるのが義務になることだってあり得る。
娘を持つ親の視点から言わせてもらえば、キッズコーナーにぬいぐるみを置くのはやめてほしい。
ぬいぐるみの繊維についた雑菌を取り除くのは小児科の待合室の環境でも難しく、衛生管理面で心配だからである。
最後に
元ゲーセン店長として長々と考察してきたが、外から見る限りでは人材の育成については10年くらい前と変わっていないか、反対に人材の流出が進んでいるという気がする。
メダルゲームの調整中が目立つ店舗は、数か月後にメダルゲームコーナーを閉鎖するパターンを何度か見たのも、人材育成ができる人材自体が減っているからだろう。
クレーンゲームコーナーでは、娘を連れてゲーセンに行った時に「これは上手い!」という設定にしているところはかなり少ない。
この上手いというのは、とれなかった時に次のコインを入れたくなるかということである。
景品担当者・店長時代を通じて何千回、下手をすれば1万回以上クレーンを動かして設定をしていた私の目はごまかせない。
景品についても二番煎じが多く、外部環境に影響されやすいものや、単価の知れたものの割合が多く、(機械があるから埋めるために)仕入れたものであることが明白である。
キッズコーナーはイニシャルコストは安いかもしれないが、ランニングコストと子どもにかかわるサービスを提供することの大変さを考えれば修羅の道だ。
とは言え、その昔飯を食わせてもらっていた業界であるから、何とか頑張ってほしいと思うし、応援もしている。
人材育成もマシン投資も計画的におこなって難局を乗り切って欲しい。
ただでさえ、大型連休がなく年間休日が少ない業界である。
平日の午前中に赤字を垂れ流してオペレーションするくらいなら、店休日を設けてスタッフに世間とのチューニングを促すべきではないか。
ジリ貧であえぐくらいなら、いっそ思い切った発想をしなければ。
娘と手をつなぎながら、行きつけのゲーセンでモヤモヤしている元店長の思いである。
今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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